頻繁にお問い合わせいただく事項を、まとめてあります。
肥後ちょんかけごまには約30の技があり、それぞれ名称(名前)…というより、【愛称】があります。 愛称を聞くだけで、技の状態、様子、演ずる身体の部位などがイメージアップでき、楽しくなります。
例えば、独楽を小鳥や小動物に見立て、その様子を演じている「手乗り文鳥」
「鶯の谷渡り」「鯉の滝登り」「揚げ雲雀」「犬の散歩」新しい技で「ムササビ」等があります。 可愛いですね。
そして、どんな技なのか見たくなります。見たら、な~るほどと納得です。
状態、情景をイメージする技には、「頭上回転・燕返し」「球磨川下り」「自由の女神」「あやとり」
「縄跳び」新しい技では「トルネード」「UFO」「宇宙遊泳」等があります。面白いですね。
身体の部位を示す技は、乗せ技が多いようです。「足くぐし」「背くぐし」「腕乗せ」「肩乗せ」
「指乗せ」「足乗せ」「掌落とし」「頭乗せ」等です。 愛称を聞いただけで、技が連想できますね。
このように、一個の平らな独楽と2m弱の一本の紐で繰り出す技は、多様で多彩です。
「愛称」と独楽の状態・情景を重ね合わせながら、肥後ちょんかけごまを見るのも楽しみ方の一つです。
独楽の演技をしっかりと観察し、見る人の感性で「愛称」を命名してみるのも良いかもしれません。
習うには? |
土/日/祝日に開催している保存会の 公開練習 に、ご参加ください。 |
難しいですか? |
自転車と同じで最後は出来るようになりますが 、上達速度には個人差があります。 |
どれ位かかる? |
先ず、本掛け という基本をしっかり身に付けます。 小振り という基本的な回し方ができるまでには、3ケ月程度かかります(もちろん個人差あり)。 |
級位は? |
保存会にて一般者向けの内規を設けています。 |
段位は? |
保存会員になると段位の基準があり、昇段試験 で認定されます。 初段から五段までに最短で7年かかります。 最高位の名人は入会から10年以上を要します。 |
技量証明は? |
学校のクラブ活動、保存会の定める特定行事では級位の認定証を発行します。
保存会員には段位を免許状として発行します。 |
こまの重さは? |
280~420グラムくらいです。 お子さんや初心者は300グラム前後、上級者は380グラム前後をよく使います。 |
こまの材料は? |
広葉樹のうち、エゴノキ(コヤス)、カエデ、ツバキが多く使用されています。 このうち、ツバキは上級者に人気があります。 近年、自然材料も少なくなり、非常に堅固で狂いがないエンジニアプラスチックを代替品として使用することもあります。 |
こまの値段は? |
民芸店で飾り独楽として販売されているものは、大小さまざまで2000円くらいからです。 本格的に回す独楽であれば、保存会で4000円~8000円くらいで販売しています。 ツバキを素材とし、ステンレス芯を使った上級品は、永年に渡り使用できます。 |
どこで買える? |
飾り独楽は、熊本県物産館(熊本市中央区)、くまもと工芸会館(南区)などで扱っています。 保存会では、回すために調整を施した独楽を、日本国内に限って販売していますのでお問い合せ ください。(こちらは、回し方をある程度習われた方に、購入をおすすめしています) |
こまの製作は? |
保存会で販売する独楽は職人さんの手仕事により製作されています(現在、下記の2か所)。 ・こま工房 どんぐり -- 〒868-0303 熊本県球磨郡錦町西3027-7 Email:donguri.sakura@icloud.com ・肥後こま 佐藤興一郎 -- 〒861-0901 熊本県和水町上和仁350-2
|
紐は? |
保存会の推奨は「クレモナ組紐」と呼ばれる太さ2.2mmの紐で、漁具店から購入しています。 上級者はこの紐の芯材を自分で釣り糸に入れ替えて、コシと粘りを出す工夫をしています。 |
どんな人たち? |
公務員、会社員、定年退職者など様々な方が入会しています。 |
制約は? |
年会費4000円(学生2000円)を頂いております。 昇段受験資格として定例会への出席率を設定していますが、遠方の方に配慮した特例などを設けています。 |
他県でも大丈夫? |
はい、海外を含めて入会されています。 ちょんかけごまの唯一の団体として情報を交換しています。 |
全くの初心者は? | 大丈夫です。 最初は皆さん全くの初心者です。 基本の本掛け から一緒に楽しみましょう。 |
肥後ちょんかけごま保存会
📞 電話/Fax : 正)朝永 096-383-2818
副)川口 096-245-3087
伝統技を継承し、後世に伝えることを目的としています