R6年3月号

「どうするか コマの断捨離」

顧問 吉永 砂夫   

 「晴耕雨読 どちらもできぬ 年になり」この川柳は、ある新聞紙上に紹介された知人の作です。 私の現況を見事に表現してくれました。 92歳になりました。

 長く生活していますと、生活用品や趣味関連の品などにあふれ囲まれている自分にきづきます。 2年ほど前、「断捨離」のすすめがテレビや週刊誌などで盛んに取り上げられました。 どんどん捨てて、モノにとらわれない生き方こそ新しいライフスタイルだとのことでした。 写真、年賀状、旅行土産品をどうするか、コマはどうするか、捨てるか捨てないか。

 

  

 第2次大戦中、小・中学生であったものには、捨てるという文化はありませんでした。 ちょんかけはもちろんのこと、ひねりやトンボ、木のしんコマ等々結局残すことに決めました。 そもそも、人は捨てない、残すことで歴史を残してきたのではないのかと思いました。

 いつかは何らかのお役に立つ時がくるという思いが決定打です。